2012年 美和子が聞く

武周のお講さま 3月


当番 きっちょもんさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

2月のカレンダー「建物の基礎はとても大切 人生にもいえそうだ」
正信偈 「善導ひとり仏の正意を明かせり」

3月は節目の季節です。
卒業、転勤など、いろんな場面で別れの季節でもあります。
冒頭、殿下幼稚園の卒園式に参加した時に聞いた
卒園児の歌「こころのねっこ」という歌が紹介されました。
たった一人の卒園児が涙ながらに歌ったその歌詞は、
今まで育ててくれた方々への感謝のことばだったそうです。
 
私たちを今あるご縁に導き、育ててくださっている大きなものが仏であると、
何回も耳にしましたが、それを喜ぶというのはとても難しいです。

お説教の中で「雨の日に喜べるかどうかです」という問いかけがありましたが、
とても耳が痛かったです。
今の私の心の中は、どしゃぶり状態だからです。

心のコンディションが悪いとき、
厳しく私のおぞい(悪い)部分を突いてくるお説教を聞きつづけるのが辛いです。

若くて調子の良いときは、いろんなものに感謝するのも簡単で、
悪いことを考えないようにしても特に問題はないのですが、
歳を重ねてくると、そういうわけにもいかなくなります。
思い通りにならないことや、嫌なことに押しつぶされそうになりながら、
それを喜ぶことはとても難しいです。

でも、私なんか比べものにならないほど辛い経験をされながら、
聴聞を続ける方たちを見ていると、
調子の良いときも悪いときも、
変わらず寄り添ってくださる仏のお心を感じていらっやるのかなぁと思います。

4月4日は父の命日です。
最後の手紙には
「南無阿弥陀仏『全てをおまかせ申し上げます』と佛を念ずる境地は苦もなく楽もない。
否、苦もあり楽もある世界で生き切る生き方への願いなのであろう」
と書かれていました。
一体なにが、父にそんな言葉を言わせたのかと、
父の心を思うとき、
細かいことで泣いたり笑ったりしている自分がとても小さく思え、
同じ世界を感じてみたいと、ちょっと思います。