2012年 美和子が聞く

武周のお講さま 6月


当番 むきやさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

7月のカレンダー「反対意見から学ぶのは 教えることより難しい」
正信偈の言葉 「惑染の凡夫 信心発すれば 生死即涅槃なりと 証知せしむ」

カレンダーの言葉をかみ砕いて考えると、
たとえば、突然ガンを宣告されたときなど、自分が合点いかないときに、
どうやって一日一日を過ごすか、という問いかけだろうと今回は話が始まりました。

これはもう、先輩から教えてもらうしかありませんねと、
正信偈の言葉が引用されました。
「惑染の凡夫 信心発すれば 生死即涅槃なりと 証知せしむ」
「迷いに染まった私に仏の心がおこってきたならば、
 私たちの暮らしと仏の世界がピッタリと重なるんだよ」

親鸞聖人のような偉い人の言葉でなくても、
武周の中で静かに伝わる言葉に
「地獄、極楽、娑婆にあり」というのがあるそうです。
言葉の通り、地獄も極楽も私たちが今、生きているここにある、
全ては我が心だということでしょう。

私たちは迷う生きもの、人間なのですから、
心の中から次々と迷いの気持ちが湧いてくるのは仕方がないと私は思います。
でも、それとは違う、仏の世界があるよと、事あるごとに思い出すことで、
私がまた、自分自身の心の中で迷っていたことに気付かされます。
迷って、気付いて、また迷う。永遠にその繰り返しです。でも、
「大丈夫、迷っても迷っても、また、気付かせてくれるよ」という安心感が、
私と同じように、迷いながら生きてきた先人方の後ろ姿を思うと見えてくる、
仏の世界なんじゃないかと思いながら聞きました。
うまく言えませんが・・・