2013年 美和子が聞く

武周のお講さま 1月


当番 じんしろうさん

午後2時からおつとめ  お茶  法話2席

今月は御勧章(江戸時代の手紙)の中から、
「人間不定(ふじょう)、極楽常住」ということばに注目して話が進められました。

人間不定とは、定まらない世界、つまり私たちの世界です。
極楽常住とは、変わらない世界、極楽を表わしています。

常に死と隣り合わせの頼りない世界に、
おぞい(悪い)心のまま暮らしている私自身をしっかり見つめ続けることは難しく、
また、極楽の世界を心の底から信じて頼りに思うことも簡単ではありません。
人間と仏の世界、両方を理解するのは容易なことではありませんが、
この2つの間で生きてきた、先輩方の後ろ姿を信じることならできるのではないか、
それが結局は両方いただいていくことになると話は続きました。

一人一人全く違う人生を歩んでいらっしゃった多くの先輩方が
このお御堂でこんなふうにお参りしながら
同じ時間を共有されていたんだなぁと思うと、
ほんの一瞬の繋がりの連続が続いていくことの不思議を感じます。

何百年もそんな私たちを静かに迎え入れてくださっているお御堂の、
修復工事が始まります。
永代経の頃、綺麗になったお御堂が、
たくさんのお参りの方でいっぱいになるのを楽しみにしています。