2013年 美和子が聞く

武周のお講さま 4月


当番 ちゅうべさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

今月は法事についての話がありました。

福井の方にとっては、法事は大切な節目としての役割がしっかりと定着していますが、
大阪出身の私には、その全てがとても新鮮だったことを覚えています。

今回は先人の後ろ姿を敬う気持ちを表わす場としての法事について、
感じていること書いてみます。

この日も武周で三十三年の法事がつとまったのですが、
数ヶ月前に日程を組むことから始まり、
この日が来るまで、この家の方に会うたびに話題になっていただけに、
「いよいよ」という感じです。

法事の料理は、最近では料理屋へ行くことが多くなったそうですが、
家で用意をされるお宅も少なくありません。
私たち家族は、おうちの方が住職に持たせてくださったパック詰めの料理をいただくのですが、
ところせましと詰められたおかずを見ていると、
この日を迎えるまでのお気持ちが伝わってきます。
パックの中は色とりどり、とても綺麗に盛りつけがされていますが、
そんな中に色の冴えない(茶色っぽい)おかずがチラホラ・・・山菜です。
ゼンマイやわらびなど、時節のものは前の年から保存しておかなくてはならず、
山菜料理は見てくれとは裏腹にとても手がかかり、
また、それぞれのご家庭の味がバッチリ出るのもこの料理です。

法事の食事の席では毎回、亡くなられた方の思い出話に花が咲くそうで、
何年経っても、つい昨日のことのように話す姿を見ていると、
亡くなって見えなくなってしまったその人が、
すぐ近くにいらっしゃるかのようです。

年月が経つと、家族の形も変化して、次々と新しい繋がりが広がりますが、
法事の席で久しぶりに親戚が顔を合わせると、
私たちが繋がっていることを感じることが出来ます。
それはまるで、そのことを再確認するために、
亡くなられた方が私たちを集めてくださっているかのようです。

G.Wにも法事がつとまる家が何軒かあります。
その中に私の大阪の祖父の三回忌の法事もあります。
久しぶりに親戚が集まって、懐かしい話しに花を咲かせるのが今から楽しみです。