2013年 美和子が聞く

武周のお講さま 7月


当番 かみあらやさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

今月のお講さまは、私の体調不良で、途中までしか聞けませんでした。

お寺に暮らす私でも、ご縁がないと参ることが出来ない。
普段、28日のお講さまは、お参りするのが当たり前だと思っていたので、
お参りしたくても座っていられない状況は、
それが当たり前ではないと実感するいい機会となりました。

今月のお当番の方も、一回一回のお参りをとても大切にされています。
私なら5分ほどで着いてしまうお寺までの道のりを、
何回も休憩をはさみながら、ゆっくり歩いてこられます。
弱った体で歩く姿は痛々しいほどですが、
お御堂で背筋をピンと伸ばして正座されている姿からは、
お参りしたいという、この方の強い意思があふれ出ているかのようです。
今月は、しんどくてフニャフニャだった私自身との違いが、
くっきりと見えて、余計にそう感じられました。

思うようにならない体を抱えながら、お参りを続けるこの方も、
誰かに育てられて、今、ここにいらっしゃるのだとしたら、
私もこの方を含め、いろんな方のお姿にふれながら、
育てられているんだなぁと嬉しくなりました。

・・・なんて、実はその時はしんどくて、
そんな美しいこと全く思ってなかったのですが、
あとになって静かに考えていると、
だんだんそう思えてきて、
脂汗が出るほど辛かったあの時間が、
私にとっては大切な時間だったのかも・・・と、
膀胱炎に感謝しなくちゃなぁと思えてきました。

でも、それは絶対その時は思えなかったです。
ホント、お育ての力って、あとからじわ〜っとくるものなんですねぇ。