2013年 美和子が聞く

武周のお講さま 8月


当番 かんざさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

お御堂がきれいになって、キラキラ輝くお内陣の前に座ってお参りするのが気持ちいいです。
欄間の色がとても鮮やかで、特に天女の色合いの美しさは、つい見とれてしまうほどです。

今回のお説教はこの綺麗なったお御堂から話が始まりました。

お参り先で、いろんな方から「綺麗で立派なお御堂ですね」と言われるそうです。
そのたびに、嬉しい気持ちとともに、
まるで自分が誉められているような気がして、ちょっと鼻が高くなってしまうそうです。

お御堂が綺麗で立派なのは僧侶が偉いからではなく、
今日まで何百年もお御堂を守ってきた多くのお同行の方の御苦労、
そして今回の修復工事に尽力された方々のお陰様なんだと話が進みました。

そして、少々荒っぽい表現だけど・・・と前置きしてから、
この立派なお御堂が、仮に最悪、天災などで、なくなってしまっても、
教えを聞くために人が集まれば、そこがまた道場となるとおっしゃいました。

お御堂がお御堂としてここにあるのは、
道場として何百年も守ってきた方たちの歴史があるからで、
今回、修復されて綺麗になったのも、
壊れては直し、傷んでは修復してきた長い歴史の中の、
一部分なんだなぁと思いながら聞きました。

大切なのは、この道場で「何をいただくのか」だと指摘され、
教えに出遇って喜ばれたお釈迦様が例にあげられましたが、
なかなかそこまで心底喜べてはいないなぁと苦々しく思いながら聞きました。