2014年 美和子が聞く

武周のお講さま 2月


当番 なかやさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

今月のお講さまは、節分「恵方巻き」を例にあげながら、
私達が頼りにして暮らしているものについて考えてみました。

節分に太巻きを食べる習慣は、私達の文化に浸透しています。
私も子どもの頃毎年食べた記憶があります。

食べるとき、母親が方角を教えてくれた思い出がありますが、
最近は「恵方巻き」と呼ばれて、
食べる方角は「北北東」とか、さらに細かく指定されているみたいですね。
この「恵方巻き」という言葉はセブンイレブンの方が考えたそうですが、
(私は知らなかったので、かなり驚きました!!)
私達は「なにか、良いことがある」といわれると、
ついつい従ってしまいます。
いや、もしかしたら、
「やらないと、悪いことがある」のが怖いから、
従ってしまうのかもしれません。

私がこう思って恵方巻きを食べるのは「仕方がないこと」だと、話は続きました。
私達には、自分ではどうすることも出来ない「業(ごう)」があるからです。

しかし、真宗の教えからすると、業が湧いて、食べてしまうのは仕方ないけど、
それを大切なことだと信じて、他人に勧めるのは間違っているのだそうです。

私達が「何を頼りにして、生きているのか」、
そこが大切なんだと話は続きました。

私達は、自分たちだけが助かりたい一心で、
なんでもやってしまう「業」を抱えて生きているますが、
そのことを「自覚」するか「気づかないふりをする」かで、
暮らしの中身がずいぶん変わってくると指摘されました。

私達には、業に振り回されている自分を認めたくない本能があるので、
「自覚」するのは、とても大変みたいです。

しかし、いろんな方のうしろ姿や、聞法をとおして自覚することで、
業が湧いて止まらない私を「自覚」することが出来ると話は続きました。

業が湧いて、自覚して、また業が湧いて・・・

私達はこの連続でしか生きられない頼りない存在ですが、
フラフラしない存在を頼りにすることで、
迷わずにいられるんだという話を聞いていると、
ちょっとだけ、私自身と向き合う勇気が出て来ました。