2014年 美和子が聞く

武周のお講さま 9月


当番 しもあらやさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

今年も、みなさんのお宅のお仏壇のお参りをする
「あきまわりのほんこさん」が始まりました。
規模は違いますが、年に一度、親鸞聖人に感謝するという意味では、
今月17日からつとまる西雲寺の報恩講とまったく同じです。

一年ぶりにお伺いすると、どのお宅でもそれぞれ一年分の時間が過ぎた分だけ、
いろんなことがあるらしく、
一緒にお参りする方も増えたり、減ったり、年々違うそうです。

今月のお講さまは、
あるお宅で、新しく若い方がお参りされてたという話から、
目には見えない「おはたらき」について進められました。

みなさんが初めて仏壇にお参りするようになったのはいつですか?

私は5年前、父親が亡くなったときからです。
もちろん、それまでも仏壇の前で手を合わせてはいましたが、
なんとなく、お仏壇と向き合う気持ちが違うというか、
うまく説明できませんが、
お仏壇がただの置物には見えなくなったような感じがします。

私のように、大切な人が亡くなったことが縁で、
お参りするようになった方は沢山いらっしゃると思います。

それは亡くなった方が、今は、もう、いないのに、
私に働き続けているのではないかと話は続きました。

ユウボンノウリンゲンジンツウ

「(亡くなった方が)目には見えない働きとなって
私たちの娑婆の世界に悠々と遊ぶように入ってくる、現われる」

大切な家族を亡くしたとき、
消えてなくなってしまったと思っていたのに、
実は見えない力となって、私たちにいつまでも働き続けて下さってるとしたら、
こんなに頼もしいことはありません。

たくさんの悲しみを背負いながらお仏壇の前で手を合わせ続ける私たちが、
共に集まり、同じ道を歩く仲間がこんなにたくさんいるんだと実感できる報恩講。
たくさんのお参り、今年も楽しみに心よりお待ちしています。