福井市武周町 西雲寺さいうんじ 真宗佛光寺派 なんまんだぶつとしだれ桜のお寺です 

盆会

8月9日

お盆では、各地でいろんな行事が行われますね。
敦賀では灯籠流し、小浜ではお水送り、京都の送り火など。
一般に、迷っている霊を迎えて慰めて送り出す、という共通点があるようです。
滋賀県などでは地蔵盆という風習も盛んで、
迷っている幼子を救うお地蔵様をまつるものだそうです。

亡くなった方を偲ぶのは、とても大切だと思います。
ですから、西雲寺でもお盆はつとめます。

ですが、亡くなった方を「迷っている」と決めつけるのは仏教ではありません。
死者が「迷っている」と感じるのは、自分に都合の悪いことが起こるのを死者のせいにしたいだけ。
そうやって先人を貶める生きた人間こそ、「迷っている」のだ!
死んだ我が子を「迷っている」と思うのは、上から目線!つまり下へと貶めている証拠!
救われるべきは、生きた人間だ!
心の底から救われて幸せになってほしい。

言葉がきついでしょうか。
迷った霊魂を慰めたつもりが、あべこべに自分の迷いが映し出される。
まるで鏡のような教え。
痛棒でピシャリ。
目覚め直してみると、そこには死者も生者も上も下もない温かな風景。
それが仏教です。

仏教に遇うということは、天と地がひっくり返るほどの衝撃なのです。






↑ PAGE TOP