6月28日
当番 しもやしきさん
今回のお説教は、重病の女の子の
「私は死んだらどうなるの?」という質問をご縁にすすめられました。
よくお説教で「お浄土へ参らせてもらう」といいますが、
本当に、そう思えていますか?という問いかけです。
「仏さまが、『みんな、間違いなくお浄土にまいれます』
とおっしゃっているのだから、まいれると信じなあかん。信じることが大切です。」
と聞いたことがありますが、何を信じればいいのでしょうか?
お講さまの席では、いろいろな例をあげながら、
両親をはじめ、私たちの前を歩かれる懐かしい方のうしろ姿を通して感じることのできる、
ご本願のお力が私たちに働いていると信じることが大切だと、続きました。
今回のお説教を聞いていて、
たとえば、誰かの言葉に傷つけられたとか、思い通りにならないとかの場合は、
自分の力で「プラス思考」に変換することでどうにかなるかもしれないけど、
大切な家族を亡くしたり、ガンなど大病を患って自分の死をリアルに感じたり、
いわゆる、「プラス思考」とか「ポジティブ」とかでは
全く太刀打ちできいほど絶望的にどん底になったとき、
支えてくれるのは、
同じ絶望を味わってきたに違いない先人(前を歩いている人たち、亡くなられた方たち)の後ろ姿かもしれないなぁと思いました。
自分の努力次第でどうにかする「プラス思考」(自力っぽい)とちがい、
お浄土はご本願のお力を信じる気持ちが湧いてこないと仕方がないので、
自分ではどうすること出来なくて(他力っぽい)困りますが、
日頃から、意識しておくことでなんとかなるかもしれないと思いました。
でも、本当に難しいです。
私たちの本能が、実は私がいつ死ぬかわからない、
いつどん底の状態になるかわからない、
とってもはかない存在だということを絶対に認めないからです。