福井市武周町 西雲寺さいうんじ 真宗佛光寺派 なんまんだぶつとしだれ桜のお寺です 

 美和子が聞くお講さま 9月

9月28日

当番 えぐろさん


今月のお講さまは親鸞聖人の正信偈の中から

「顕示難行陸路苦 信楽易行水道楽」

「自分の力で修行をして陸の道を歩くのは苦しいが
ご本願の舟を信じて水路を行けば喜びに出会える」

確かにご本願の舟に乗れれば楽かもしれません。
でも、その舟が沈まずに絶対にお浄土に運んでくれると「信じる」のが難しいんですよね。
それ以前に、舟の存在を信じられるかどうかも怪しいです。

「信じる」よりも自力で頑張る方がよっぽど楽だと私は思います。
お浄土にたどり着けなくても、頑張ってることが今の救いになるからです。
私たちの人生は本当に苦難の連続です。
たとえ嘘でも、悪いことをしたら罰があたり、頑張ればいいことがあると信じて
今をごまかしてる方が頑張る力も湧きます。

しかし、この方法、本当に苦しいとき、命に関わるような一大事にも通用するでしょうか?
ずっと頑張って、もう、疲れてしまったときや、頑張る時間が残り少ないとき、
頑張る力もないときは、どうしたらいいのでしょうか?
もしかしたらその時、私たちは、ご本願の舟の存在に気づくかもしれません。

信じることが難しくても、多くの方々の喜びに出あうことならできる。
今はわからなくても、いつか出あえる。
味気ない娑婆の中でも、ありがたいなぁと思えるのではないかと話は続きました。

報恩講には、ご本願の舟に乗ろうと多くの方が参られます。
私たちも一緒に舟に乗り信じる道をさがしてみませんか。

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