1月28日
当番 にしさん
今月のお講さまは、先日亡くなられた方をご縁にしてすすめられました。
お寺なんて大嫌いといつも言っていたその方は、亡くなられた日、たまたまお宅へお参りに行った住職が語りかけると、手を合わせて応えられたそうです。一体なにが、その方を動かしたのでしょう?その方の母親のお経があがっていたからてしょうか?もう、ご自分の死期を悟っておられたのでしょうか?
私たちの心に感謝の気持ち、ご恩の気持ちが湧いてくる時ってなんやろ?と話は続きました。
いつも綺麗な心で感謝しているわけではないみたいやし、どうも、自分の力で感謝の気持ちを膨らませてるわけではないみたいです。
法然上人のお名前の中に 「空 」という字が入っているそうですが、この文字は、からっぽという意味の 「カラ 」とも、いっぱいに満ち満ちているという意味の 「クウ 」とも読みます。2つの意味を併せ持つ 「そら 」とも読みます。
「そら」には、何もないように見えますが、空気などがぎっしり詰まっているというお話でした。
私たちの心に感謝の気持ちが湧いてきて心いっぱいに満ちあふれる時、それは、からっぽの私たちの心の中にたくさんの方のご恩がつまっているのでしょうか。