福井市武周町 西雲寺さいうんじ 真宗佛光寺派 なんまんだぶつとしだれ桜のお寺です 

 美和子が聞くお講さま 10月

10月28日

当番 こひげさん


今月のお講さまは、歎異抄の第6条をご縁にすすめられました。
親鸞聖人が自分には弟子は存在しないとおっしゃる部分です。

『私の口から出るお念仏が、自分が偉くて言っているのなら、
私を慕って集まるあなたがたを「弟子」と呼ぶことも出来るけど、
このお念仏は仏さまのおはたらきだから、
私はあなたがたを「弟子」と呼ぶことは出来ません』

浄土真宗では前を歩く方を「師」と仰ぐことはありますが、
あとに続く方々は、みんな仲間(同行)だと話は続きました。

私たちは親鸞聖人をすごいことを成し遂げたカリスマだと思っているのに、
親鸞聖人ご自身は、自分のことを私たちと同じ、仏さまのおはたらきの中で、
なんとか生きているだけの存在だとおっしゃる。

これって、ちょっと人より優れたところがあると、
偉そうに振る舞ってしまいがちな私には、かなり耳の痛い話です。

いつも、お参りしていて思うことですが、
親鸞聖人が教えて下さる世界、私たちの本性は、
耳が痛すぎて、とても素直には受け取れないものばかりです。
でも、一緒にお参りする仲間がいれば、
厳しい現実も、受け入れてみようかと、ちょっとだけ思える。
毎回、ちょっとだけ。
月に一度のお講さまは、その「ちょっとだけ」をいただく、貴重な時間です。

↑ PAGE TOP