平成16年7月18日 福井の大水害

7月20日 記
水の力は底知れず、被害は甚大でした。
美山町など他の市町村にも大きな被害が出ましたし、
福井市街地でも、大震災以来かと思われるくらいの規模です。
お同行のお宅も、床下から床上までさまざまな被害を受けています。
末町では、お同行の方が一人、命を落とされました。
本日、葬儀が営まれたところです。本当に申し上げる言葉もございません。
午後から、被害が大きかったとお聞きしたお宅を訪ねました。
床上の被害に見舞われたお宅では、親戚が協力し合って作業をなさっており、
私はあまり役にたたずじまいでした。

18日未明、あわら市(旧金津町)のお寺の本堂で寝ていたところ、
大きな雨の音で目が覚めました。
早朝、武周に戻る頃にはやんでいましたが、
まもなく、再び傘など何の役にも立たない土砂降り。
白足袋を脱いで車に乗り、8時半に福井へ向かったものの、
大矢の採石場付近で河川が氾濫し、吉村さんに制止されました。
180度方向を転換して、川西ルートで福井へ入ろうとするものの、
国道305では、あちこちで土砂と水とで道路が埋まり、通行不可能寸前。
市街地でも、片町などあちこちで冠水していました。
雨の峠は越えたという情報だったのですが、このころ美山町で堤防が決壊。
私は再び金津のお寺にいましたが、休憩でラジオを聞くたびに被害が拡大。
午後1時半頃には春日で堤防が決壊し、4万世帯に避難勧告と指示。
仲間のお寺周辺にも水がせまらんとする勢いが感じられ、心配がつのりました。
武周への帰路は、足羽川を渡らず明治橋を渡りましたが、
明治橋や恐神周辺の風景(水面が道と同じ高さ)に唖然。 あんな川は初めて見ました。

力をあわせての復旧に、みなさん頑張っておられます。
3日目にもなると疲労の色も隠せませんが、
春日やみのり、木田では、あちこちでボランティアの方々の姿がありました。

18日水害当日、西雲寺横の一の谷川(美和子撮影)


翌19日の一の谷川。何事もなかったかのよう。


19日、大矢の損壊の様子。


19日、花月橋を通ったので撮影。腹が立つほど水位が低い。


同じく花月橋。堤防まで水が来ていたのがわかる。


同じく花月橋。よく見ると向こう岸の堤防の草がなぎ倒されている。


20日。みのり地区。被災地に入ると、写真を写す気になれない。




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