前住職十三回忌・前坊守七回忌法要
その1
準備〜法要勤行の前まで



4月23日(土曜日)

早朝から、女性の方々はお斉(おとき)の準備です。
今日は、お寺の法事ですが、
この辺の村では、それぞれの家で法事が勤まる時も、同じように念入りに準備されます。
早朝からというより、数日前から、料理の材料を仕込みます。
もっとさかのぼれば、来年法事が勤まるということを頭に入れて、
1年前からゼンマイやワラビの太いのを探し、丁寧に保存しておくのです。
それに、自分の家の法事に限らず、親戚の家に法事が出ることも考えておられます。
本当に頭が下がりますね。
亡くなった方々の生涯を尊ぶ気持ち、
亡くなった方々が大事にされた仏法を、自分も大事に思う気持ち、
それらはみな、自分の気持ちでありながら、みな亡くなった方から教えてもらったことでしょう。
教えてもらったことを、今日またこころ新たに大事に。

お斉の準備を通して、脈々と仏法が伝わっているのを感じます。
そうしますと、生死を超えるとはこういうことかと思います。
生きることと死ぬこと、生きている人と亡くなった人、これは別だけど別じゃない。
体は無いけれど、脈々と働いて(教えて)いらっしゃる。
そんなことを感じました。




邪魔をしないように、そーっと横からせまってみました。



10時の休憩タイムです。美和子の実家(大阪)からのお土産に舌鼓。



休憩の間も、薪の炎が、お煮しめの大なべを揺すります。



今日の桜の様子です。新緑が勢いよく吹きだす枝に、ちらほらと桜の残り香が。



本堂のお荘厳も整いました。奥には前住職の影像が見えます。



奥の方は寿司の具に、手前の方はおはぎ用のあんこに、それぞれの愛情を込めて。



いよいよお寿司をパック詰め。



こちらは、おかずを一品ずつ丁寧に盛り付けておられます。



この方は八十を超えておられるはずですが、力仕事を苦になさいません。



開始10分前、住職方にお茶を差し上げながら、式次第を御案内します。







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