差し向け布教 聴聞記その1
6月18日 逮夜・初夜4席 西雲寺本堂にて 
兵庫県芦屋市 藤谷信道師


私はこのように聞きました。(一哉)
ウインドウをなるべく大きく開いてご覧下さい。

逮夜
 ご門主がご親教(昨年11月)で引用なさったご和讃
 「五濁悪時悪世界 濁悪邪見の衆生には 弥陀の名号あたえてぞ 恒沙の諸仏すすめたる」

  前の二句は、世間が悪いだけじゃなく、この私の姿を示して下さっている。
  後の二句は、念仏を大事になさった方々の願いを示している。

 おすすめに遭う・・たまたま遭う
  例話 四門出遊・・老、病、死人、修行者に遭っただけでなく、自分もか!という驚きに遭った
      祖父と一緒に寝泊まりした経験・・老いに出遭う、直面する経験。
      葬式の表白・・「身をもって世の無常の相を示し、もって門法の縁とせしめん」
               →死に出遭い、直面すること。亡くなった人は教えて下さる仏様。


初夜
  例話 「年とるといいことないわ」と言いながら亡くなっていかれる方に何も言えなかった。
       → 自分の課題になった。
         本当にいいことないのだろうか 頂点過ぎたら悲しいばっかりだろうか
  →お念仏の世界「病気をしても年老いても喜べる世界」
     若いうちから念仏の教えを聞くべき
     例話 ちょっとテスト オアシス(おかげさま、ありがとう、しあわせです、すみません)と
                イコクブネ(いらいら、こせこせ、くよくよ、ぶつぶつ、ねちねち) 
                100点はありえないし、両方混じっているもの。
                しかし、ご催促をいただいて軸足をオアシスに。
  →念仏相続 口で強制したらだめ。身に付いているものを姿で示す 
         ありがたいなという姿勢は黙っていても伝わる。
         お寺参りをするのはいいことだが、留守番する人には迷惑でもある。

  「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろずのこと、みなもって
  そらごとたわごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」

    火宅三車のたとえ・・この世を盛んに燃える火の家にたとえる
    まことあることなき・・「今日ほめて明日悪く言う人の口 泣くも笑うもうその世の中」(一休)
    念仏のみぞまこと・・南無阿弥陀仏=ナマスアミターブッダ 
                 ナマス(帰命) アミター(ア・ミター量れない) ブッダ(仏・如来)
  →無量寿(いのち)について 
    すでに命をいただいている →お仏壇はありがとうございました(神社はお願いします)
    例話 寝たきりのおばあさん「一日一日を喜ばせてもらおう、それができなかったら
             一時間一時間を・・それができなかったら一息一息を喜ばせてもらおう。」




戻る

ホームへ