H18年 報恩講 住職による案内文


 宗祖親鸞聖人は、今から744年前の弘長2年11月28日、90歳の御生涯を閉じられました。その御一生は「ついに念仏の息たえましましおわりぬ」と、まさにお念仏に貫かれたものでありました。宗祖亡き後、ご門徒たちは、ご命日を報恩講と名付けて、その恩徳を感謝し、お念仏を相続して、どのような時代も絶えることなく、今日まで至っているのであります。
 この報恩講に遇わせていただくことは、まさに七百有余年連綿と受け継がれてきた真宗門徒の歴史に参加することであり、それぞれの苦悩をかかえながら教えを求めて参って来られる、人と人との出会いの場に遇わせていただくことでもあります。
   「如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし
   師主知識の恩徳も骨を砕きても謝すべし」
 仏法の長いお育てを蒙って、この愚かな親鸞が間違いなく確かな人生を歩ませていただきましたという、深い感動をうたい上げた、宗祖親鸞聖人の最晩年のご和讃であります。(住職)


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