本堂地区の御道場(おわたまし)

5月27日 夜6時半より

再び、本堂地区の御道場にお邪魔いたしました。
修復工事は先月のうちに完了していましたが、
田植えなど春の繁忙期のため、毎年4月のお講さまは休まれるそうです。
田畑も落ち着いた5月の末、再開されたお講さまにお招きいただきました。
「今回は普段着でどうぞ」と言われておりましたので、
美和子と2人、定例のお講さまにお参りするつもりで出かけましたが、
やっぱり法座という形が望ましいと思われたようで、
急きょ、入仏法要をおつとめすることになりました。
お仏壇を修復した後や、引っ越ししてお仏壇を移された時のおつとめは、
ここらあたりでは「おしょう入れ」と呼ばれることが多いです。
仏壇屋さんにずらりと展示されている、商品としての「お仏壇」としてではなく、
生活の中心として、また自分へ至る人の歴史の象徴としての「お内仏」として、
大事に敬っていきますという、そんな意味をもつ儀式です。
この日、ある長老の口から、今日は「おわたまし」の日だからという言葉を聞きました。
漢字では「お移徙」と書き、移も徙も、移るという意味のようです。
話には聞いたことがありましたが、実際このあたりでも使われていた言葉なのですね。
急きょ、おわたまし法要をすることが決まったことからも分かるように、
お同行の方々は、それほど遷仏、入仏にこだわりはないようです。
法要をしなかったことによるたたりや災いを恐れている様子もまったくありません。
やはり、なあなあ、だらだらで済ますわけにはいかなかった、そんなお気持ちでしょうか。
修復の陣頭に立たれた長老の口ぶりからは、
お道場の歴史と、先輩方の歴史の重さを感じて居られるのが察せられます。
それに、齢を重ねた自分の最後の大仕事だという感慨が重なって、
「おわたまし」の法要をおつとめしようと決まったのではないでしょうか。

といっても、おつとめは定例のお講さまと同じ「正信偈」でした。
そのあと、長老のお一人が「御勧章」を拝読。
そして、みんなでおときをおよばれしました。
調子に乗って長居してしまい、申し訳ありません。



瓦のふき替えだけでなく、棟木を支えるための補強工事も施されたそうです。



夕暮れ時で暗いですが、新しくなった瓦。



周囲には、ブルーのトタンが回されました。



軒先も、傷んだところを直されたようです。



写真をクリックすると、行譜正信偈が流れます(wma形式 45秒・・約200kb)



クリックすると、お同行による御勧章拝読が聞けます。(wma形式 90秒・・約400kb)


今月もあぶらげのお味噌汁はおいしかった!



今日が「お講さまデビュー」という方もいらっしゃり、嬉しい限りです。



食後のお茶タイム。




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