しだれ桜・実況中継-9

平成20年4月18日

散り始め
ライトアップ、明日あたりで終了見込み


20度近い陽気と昨日来の雨で、桜が散り始めています。
雨が降っているのに、まるでボタン雪が降っているかのようです。
花の終わりは何か寂しげである一方、
若くて元気のいい葉っぱが生長し始めていて、
力強い生命の息吹もまた感じられます。
木という「画用紙」に、「サクラ色」や「若草色」の絵を描く、大きな働きがあるようです。
特に、春や夏の生命の働きは、強くて暖かな感じがします。

でも、秋が来れば冬もありますよね。
人間だって、生老病死と移ろっていきます。
それは、先輩方が身をもって教えてくださっています。
どんな人も例外はないのだと。
人ごとではなく、自分のことだと。

先輩方は、安心して、どちらかというと喜んで死んでいかれました。
臨終の相が良かったとか悪かったという話ではありません。
痛がって死んだか、眠るように死んだかという話でもありません。
この世の命がそれほど重要ではないと思われるような、
そんな大きな命に出会ったので、生きてるうちから死を受け入れたということです。
大きな命とは、大きな願い、温かな呼びかけと言えるでしょうか。
単なる自然のいのちではありません。
どんな人も救われてほしい、自分の殻に気づいてほしい、
そんな声を大事になさっていった、今は亡き方々を思い出します。