2009 美和子が聞く
武周のお講さま 2月



当番 こかんざさん

夜7時からおつとめ  お茶  法話2席  

「死と隣りあわせ」なんて言葉がありますが、
普段そんなこと、まず考えませんね。
そのご縁に直面したとき初めて身近に存在していたことに気付くのですが、
いざその時になると、恐ろしいやら、寂しいやら、悔しいやら、
ただ慌てるばかりでとても苦しいです。
「いのち」と向き合って暮らすことは、とても大切だけど...それが難しい!!
では、どう向き合えばいいのでしょう?

今回のお説教は
カレンダー「死は現に今足下にありて 生の意味を問うている」
正信偈「信を獲れば見て敬い大きに慶喜せん
      すなわち横さまに五悪趣を超截す」
親鸞聖人が説かれた「横さまに超える」感覚についてのお話しでした。

生きながらお浄土を感じることによって、
究極の恐れである「死」と向き合い、乗り越えるという話でした。
確かにお浄土は「ある!!」と実感された方々を例にあげながら、
思っても見なかった不可思議な「光」について話が続きました。
「死」に代表されるあらゆる苦しみを、
横さま(瞬時)に超えられたのだそうです。
「明るさ」とも「暖かさ」とも言い換えられるその不思議な超え方は、
自分の命と真剣に向き合ったときに感じることが、あるそうです。
その光を発しているのは、ご本願の力、諸仏なのだそうです。
私たちの前を、横を、後ろを一緒に歩く多くの存在が
諸仏となって光って下さっているのでしょうか?
その光はいつでも私たちに向かって光り続け、
私もいつかその光に気付く日が来るのでしょうか。


護城 美和子