2010年 美和子が聞く

武周のお講さま 4月


当番 こにしさん

夜7時からおつとめ  お茶  法話2席

正信偈の言葉「帰命無量寿如来 無量寿如来に帰命したてまつる」
カレンダーの言葉「お母さん なあに ウウンなんにもないよ」

今回は「幸せ」についての話でした。
私たちが普段感じたり、求めたりしている「幸せ」は、
浄土真宗で言われる「幸せ」とは違うという指摘から、
私たちの感じる「幸せ」がクルッと「転換」するという内容のお説教でした。

私の父が遺言に添えていた文章を読みながら進みました。
突然のガン宣告でそれまでの「幸せ」があっけなく消え去り、
歎きながらも、自分を照らす光の暖かさに気付いて喜ぶ様子が書かれています。

父は「幸せの転換」を体験したのでしょうと、話は続きました。

でも、ここで気を付けないといけないのは、
全ては「父に光を当て続けてくれたもの」のおかげだということです。

こんな文章を遺した父、本当の幸せに気付いた父は「偉い人」ではなく、
ただ「幸せな人」なのです。

きっと父は今でもその光の一つとして、
今も生き続ける私を照らしてくれているのでしょう。
私はそのことを感じたり忘れたりしながら、
いつか父と同じように死んでいくのでしょうね。
父たちの光に照らされながら生きている私を見て、
となりにいる誰かが私の中の「幸せ」に気付いたら、
それは父たち多くの方のおかげなのでしょう。