2010年 美和子が聞く

武周のお講さま 9月


当番 かんざさん

夜7時からおつとめ  お茶  法話2席

正信偈の言葉「煩悩の林に遊んで神通を現じ、生死の園に入りて応化を示す」
カレンダーの言葉「亡き父母も ここに集いし 報恩講」

今年も報恩講の季節になりました。
猛暑で苦しんだ夏がうそのように急に涼しくなりましたね。
きっと、報恩講の頃はストーブが恋しくなるほど気温が下がっていることでしょう。
しかし、報恩講のお御堂はいつも満堂でポカポカと暖かい雰囲気に包まれています。
年に一度の特別な日として、皆さんが大切に思う気持ちが集まって、
お寺にいのちが吹き込まれ、脈打っているかのようです。
カレンダーの言葉のとおり、きっと皆さんのご両親も同じように参られたのでしょうね。
私の父も報恩講は必ず皆さんと一緒にお参りし、
お御堂の一番隅っこに座っていたことを思い出します。
今でもそこに座っているかのように感じるときがあります。
両親だけでなく、私達に関わる多くの人が、このお御堂で、
また、それぞれのお宅のお仏壇の前に座って、
阿弥陀さまと向き合いながら過ごしていた事実を思うと、
目に見えない「信仰」というものが、決して嘘っぱちではないなぁと感じます。
そんな先人のうしろ姿のことを、親鸞聖人が「父母」と表現された文が残っているそうです。
私も多くの父母に愛されている存在なのかなと思いながら話を聞きました。