2010年 美和子が聞く

武周のお講さま 11月


当番 げんべあらやさん

夜7時からおつとめ  お茶  法話2席

カレンダーの言葉 「不安や悲しみは人生の深さを教わるご縁となる」
正信偈の言葉 「与韋提等獲三忍 韋提と等しく三忍を獲る」

今月のカレンダーの言葉は比較的分かりやすいというか、
まぁ、なんとなく書かれてることが分かるような気がします。
その中で、今回は人生の「深さ」に注目して進められました。

私たちは日々の暮らしの中でいろんな出来事に直面するたび、
「幸せ」や「不幸」を感じますが、
それはあくまでも「自分の」物差しで計った、自己チュ〜な感覚ですよね。
親鸞聖人はそこに、多くの方の喜びや悲しみを重ね、
縦、横、斜め、さらに時間の幅も加えた4次元の世界を感じ、
その中に身をおくことの喜びを説かれたそうです。
私一人では物差しの目盛りの呪縛から、
絶対抜け出すことが出来ないけど、
同じ道を一緒に歩いている人たちを感じることで、
心が落ちつく、暖かい光を感じることがあるだろうなぁと思いながら聞きました。

11月のお御堂はとても寒く、ストーブのぬくもりを逃がさないように
お御堂の中を「ついたて」でグルリと小さく囲みます。
外は嵐のような夜でしたが、その中だけはとても暖かくて心地いいです。
そこで聞くお説教はいつも以上にスーッと胸に染みこむ感じがするから不思議です。