2011年 美和子が聞く

武周のお講さま 5月


当番 たかしさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

正信偈の言葉「弘経の大士・宗師等、 無辺の極濁悪を拯済したまう。
          道俗時衆、共に同心に、 ただこの高僧の説を信ずべし、と」
カレンダーの言葉「おかげさま」この一言 身についたらいいなぁ」

確かに、身についたらいいでしょうが・・・
いいなぁと思っているだけでは身につかないという指摘から、
始まりました。

親鸞聖人は正信偈の中で、こうおっしゃっているそうです。
「お釈迦様の教えを伝えて下さった先輩方が、
 にごりきった我々を救って下さる。
 私たちは皆、心を同じにして
 先輩方の遺してくれて教えを信じるべし」

おかげさまって「本当はゼロだったはずの私が、いろいろな恵みを受けて今、ここにいる」
そのことを喜ぶということだと話が続きましたが、
今の私の存在そのものが「おかげさま」だとするなら、
身につくもなにも、問題は私を支える大きな力に気付くかどうかであって、
ゼロの私たちを育てて下さる存在に気付いて喜ぶ瞬間が
「おかげさま」なのかなと思いながら聞きました。

そんな大きな力を感じる機会として、
私は先日のご本山で750回大御遠忌での体験がとても貴重でした。
1000人近くであげる正信偈は大迫力で、
私の声も溶け込んで一部分になってるんだと思ったら、
その暖かさ、心強さがとても居心地が良かったです。
90名の西雲寺門徒の方々と一緒に行けたことも、とても嬉しかったです。
私たちが繋がっていることがとにかく嬉しかったです。

お説教の中で、大御遠忌についての話の時に、
「800回忌まで教えが続いているかどうか、次は私たちの仕事です」
という言葉がありましたが、
大切なバトンを受け取った時のような、身の引き締まる思いがしました。